海自、給油量の誤りを03年から隠蔽

  • 2007/10/22(月) 07:51:27

朝日新聞の今日の一面

この話を聞くたびに思うのですが、だいの大人が大まじめに、「ペルシャ湾に入るまでには消費されてしまうからイラク戦争転用ではない」などと言う小学生の言い訳みたいなことを言っている状況は、何とかならんのでしょうか。

戦場で給油活動をするのであれば、用途限定など現実的ではないことは誰でも理解できますので、そういうこともあり得ると認めて給油するか、やっぱり認められないとして給油しないか、どちらかでしょう。中途半端な決定をするのでこういうことになるのだと思います。

個人的には、無料のガソリンスタンドを運営しなくても人道支援でやれることがあるように思いますが、国としては、国際社会での発言力を維持するために、軍隊を出した、という事実が重要なのだと思うので、一概に否定はしません。

イラク戦争に行った空母の中で作戦を立てるのに使っていたボールペンの中に日本製のものがなかったかなんて誰も気にしないように、程度問題の話だと思います。武器弾薬の供給は、直接的な攻撃に該当するので駄目だと思いますが、燃料は微妙なところでしょう。

この場合、程度問題、というのは、金額規模次第、ということだと思います。そういう意味で、本件、全然金額の話が出てこないのが気にかかります。一体重油20万ガロンっていくら何でしょうか?ちょっと調べてみると、平成19年9月12日提出の鈴木宗男氏の質問に以下のようにあります。



2007年8月15日に閣議決定された政府答弁書(内閣衆質167第3号)では、我が国の海上自衛隊が行った水や燃料の補給活動に係る予算の執行実績として、艦船用燃料に平成13年度約42億円、平成14年度約68億円、平成15年度約22億円、平成16年度約23億円、平成17年度約21億円、平成18年度約35億円、平成19年度約5億円、艦艇搭載ヘリコプター用燃料に平成16年度約1350万円、平成17年度約770万円、平成18年度約2920万円、平成19年度約380万円、給水に平成16年度約78万円、平成17年度約221万円、平成18年度約289万円、平成19年度約35万円の数字が挙げられている。


ということで、平成18年度だと35億円程度だそうです。平成18年度の防衛予算の概算要求額が4.9兆円なので、0.07%相当です。

個人的には、この程度であれば、国際社会での発言力を維持するための投資としては許容できる程度ではないかと思います。

ただ、本件のポイントは、どちらかというとそういう話よりも、制服組の現場が、官僚・国会に対して一度報告した数字の誤りを訂正する必要性を認めなかった、という、自衛隊内部の意識の問題にあるので、そういう意味では追求することには意味があると思いますが。

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